イシューからはじめよ

「隗より始めよ」という中国の故事を思い出しました。まず私隗のような手近な人から登用して重用すれば、全国からもっと優秀な人が集まってくるでしょう、というお話しですね。中国戦国時代のお話しです。
参考:http://www.d2.dion.ne.jp/~nob_o/kotowaza/k_kaiyorihajime.html

それと、この本のタイトルが関係有るのかは分かりません。ただ非常に勉強になる一冊です。
横軸にイシュー度、縦軸に解の質というマトリックスを考えます。解の質がよくてイシュー度が高い物が求められるわけですが、イシュー度が低いのに解の質ばかりを上げても何の役にも立たない、努力ばっかりやってイシュー度を高められない「犬の道(ていうのも犬様には失礼かもしれないけど)」になるので、最初からイシューを立てて分析してブラッシュアップして徹底的にイシューを高めて、それから解の質を上げましょう・・・というのが本書の大まかな内容です。

研究なんかをしていても、たしかに闇雲にやっている人は仕事量だけ増えて成果が上げられない。逆にイシュー度を高めて、仮説を立て、それに向かって一生懸命やる人は、努力はそこそこで良い結果を残しているような気がします。

お薦めの一冊です。

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」